Critique Of Games ―ビデオゲームをめぐる問いと思索―

ビデオゲームをめぐる問いと思索 http://www.critiqueofgames.net/


 ゲームの評価を論じる上でのマジックワードの一つ。

概要

 「自由度」という言葉がゲームの文脈で明確に使われ始めた時期は明かでないが、おそらく80年代後半からとみてよいだろう。主にゲームの面白さをはかる指標として使われてきた。「自由度が高い」ことと「面白いゲーム」はほぼイコールである。

自由の測定可能性

 ただ、「自由度」という概念が実在している、と捉えることはかなり難しい。  たとえば、一つの作品の中でも自由の感じられ方は、その都度その都度ことなってくる。そもそも自由という概念が成立する、と考えられる場合には、ある選択肢が「存在する」こと自体よりも、その選択肢を選びとる人間が、自分が選び取る選択肢についての認識、理解をしていることのほうが重視される(→自由意志、選択前提)。  選択肢の意味をまったく理解できないような、ABCという3つの選択肢は、それぞれに何の差があるか測定できないのならば、選び取るという行為自体はまったく無意味なものである。

妥当な言い換え

「戦略性」概念との差異

混合戦略

「自在」概念との差異

 「自由感」「自在」といった言葉との区分する意味から   「ゲームが実装している、可能な行為の幅広さの度合い。」  という意味に限定し使用する。  要は、そのゲームで何ができるか、ということの幅広さである。

参考

自由と自在、自由感不自由、放りだされる、やらされている感主体