Critique Of Games ―ビデオゲームをめぐる問いと思索―

ビデオゲームをめぐる問いと思索 http://www.critiqueofgames.net/


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*定義 [#g4b4d967]
 
 『遊びと人間』の中でカイヨワは以下の6つの要素により「遊び」を定義した 
  1.自由な活動 
  2.隔離された活動 
  3.未確定の活動 
  4.非生産的活動 
  5.規則(ルール)を持った活動 
  6.虚構の活動 
  しかし、よく考えればわかることだが、これらの言葉は曖昧なだけではなく相互に矛盾するため、たとえ操作的定義として用いるにしても、この定義では困ったことになる。それよりも、カイヨワが「遊び」をこのようなものとして考えた、というカイヨワ自身による「遊び」イメージのあり方が露骨に出てしまった言語としては面白い。 
 
 *分類 [#r3533f78]
 
 1.競争(アゴン)、2.運(アレア)、3.模擬(ミミクリ)、4.眩暈(イリンクス)の四つ。 
  しばしば引用される以下の図はカイヨワ自身の作った構図ではなく、翻訳者の多田道太郎が、ホイジンガの発想を借りながら独自に図式化したものに過ぎないので、以下の図はあまり信じてはいけない。そもそも、カイヨワの4分類において用いられる四つの遊びの類型は、イメージこそわきやすいものの、相互の関係性の曖昧さがあったり、網羅的な分類と程遠いものであったりといったものである。にも関わらず、カイヨワの分類を「完璧」などと言ってしまう人が多いのには辟易する。 
  遊びは、
  1.競争(アゴン)、2.運(アレア)、3.模擬(ミミクリ)、4.眩暈(イリンクス)
  の四つの基本要素によって分類可能であるとされる。 
  しばしば引用される以下の図はカイヨワ自身の作った構図ではなく、翻訳者の多田道太郎が、ホイジンガの発想を借りながら独自に図式化したものに過ぎないので、以下の図は日本でしか流通していない。そもそも、カイヨワの4分類において用いられる四つの遊びの類型は、イメージこそわきやすいものの、相互の関係性の曖昧さがあったり、網羅的な分類と程遠いものであったりといったものである。にも関わらず、カイヨワの分類を「完璧」などと言ってしまう人が多いのには辟易する。 
  ただ、分類に網羅性がないとは言っても、「遊び」を考える上でカイヨワの発掘した4つの視点は、我々に遊びやゲームを語るための「言葉」を与えてくれるという点では決して無意味なものではない。 
 
        意志
        ↑
      競争│模擬
  ルール←──┼──→脱ルール
      運 │眩暈
        ↓
       脱意志
 
         意志
         ↑
  脱    競争│模擬    脱
  所 計算←──┼──→混沌 自
  属    運 │眩暈    我
         ↓
        脱意志
 
 
 *ルドゥスとパイディア [#hb98e42b]
 
  「ルドロジー」の研究文脈では、アレア、アゴン、ミミクリ、イリンクスではなく、カイヨワの提示した概念の中でも「ルドゥス」と「パイディア」という分析概念のほうが主に使われる。
  ルドゥスとは、形がはっきりとしたルールなどもある程度まで確定的な遊びのことであり、パイディアとは、子供の遊びのような比較的縛りのうすい遊びである。
 
  分析のしやすさ、という点からゆくとルドゥス的な遊びのほうが、パイディア的な遊びよりも、分析の俎上に載せやすく、『Rules of Play』などでもそういった形の遊びが中心的に扱われている。
 
 
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 参考:ロジェ=カイヨワ『遊びと人間』多田道太郎・塚崎幹夫訳 講談社学術文庫
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 -記事[[:井上明人]]
 -カテゴリ[[:概念]]